ウッドショックや物価上昇の影響で価格は戻りきらずに上がったままの木材。
少しでも安く手に入れたところですが、どこで買うと安いか、製材所が解説します。

薪がほしい、建材がほしい、本棚の木材がほしい・・・ニーズはさまざまで、目的によって足を運ぶべき先は変わりますが、概ね以下のようにまとめることができます。

では、どこで買うと安いか?についてですが、
結論から言うと、「どこなら安い」と一言では言えないが、それぞれの強みを知っていれば、ほしい材を安く手に入れることができる、ということになります。
ホームセンター
ホームセンターでは、外材をメインに規格サイズの木材が流通しています。産地や樹種にこだわらなければ、角材や板材などをその場で比較的安く手に入れることができます。
とくにSPFと呼ばれる北米産針葉樹は安く手に入ります。
運搬用のトラックを借りることができ、近場で手軽に木材を手に入れるならおすすめの方法です。端材コーナーが設けられている場合は、小さなサイズにはなりますが、特に安く手に入れることができます。
製材所から直接購入
大きなサイズがたくさん必要なときは製材所がおすすめです。
製材所は、原木市場から仕入れた原木(皮が着いている状態の切り立ての木材)を挽いて、工務店や土木会社が必要とする木材を作っています(例 樋口製材)。
中間販売業者の手数料や追加の輸送コストがかからないため、挽き立ての木材がそのまま販売される場所、安く木材を手に入れることができる場所と言えます。
たとえばウッドデッキなど、数十本と買う場合は、製材所から直接仕入れると安くなる場合が多いです。ホームセンターではなかなか売っていない4メートル材も手に入りやすいメリットがあります。
また、「地元のスギ・ヒノキがいい。カラマツがいい」「幅が30cmと広いものがいい」「節があってもいい・節なしがいい」など、樹種、素材へのこだわりがある場合は、製材所一択になるかと思います。
そのようなこだわりは、一般的な規格から外れるため一般の販売店では対応しづらい一方で、製材所では特段対応が難しいことではないからです。
建材店
建材店とは、家やマンションなどの建設に必要な木材や内装材、セメント、屋根材、左官道具など、建設現場に必要な建材を売っているお店です。
どちらかというとプロ向け、業者向けとなりますが、木材を強みにしている建材店なら、大きめのサイズの木材も手に入りやすいでしょう。
ネット通販
ネットでも安く木材を手に入れることができます。また、サイズや樹種などのこだわりも、お店によっては対応可能です。
送料がかかりますが、大量購入すれば送料を含めても安いこともあり、ほしいサイズが決まっているなら、そのサイズで検索したり探してみるのもおすすめです。DIYをされる方にはおすすめです。
国や自治体の伐採木
河川敷や公園、街路樹の伐採木が、あらかじめ告知された場所で無料配布されるケースがあります。
ストーブ用の薪やDIY用の木材が無料で手に入れることができるので、おすすめです。自然に生えている木なので樹種も多様で、木に詳しい方ならその活用が楽しそう。
以上、木材を安く買うには?でした。
規格品や少量の木材ならホームセンター、オーダーサイズやある程度まとまった量、あるいは樹種や産地、品質にこだわりがあるなら製材所が良いでしょう。
