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2021/06/11

トラクター小屋をDIYで建てたお客様を訪問取材(北杜市)

DIYは変わらず人気ですが、今はガレージなど大きなものをDIYされる方も増えています。

大きい分やり直しが利かず、図面段階から慎重さが求められます。いわば、失敗が許されない一回こっきりのチャレンジ。でもその分、完成したら充実感や愛着もひときわ大きそう。

今回は、北杜市でトラクター庫を建て終わり、次にそれよりも一回り大きい陶芸小屋を建てる計画を持つ花輪さんを取材しました。伺った日は晴れ。広い空が茅ヶ岳を称え、周囲の山肌は萌えるようなを放っていました。作業場には、樋口製材から購入した建材材がノミやカンナといっしょに並びます。

ホゾが刻まれたヒノキ材

トラクター小屋を建て、これから陶芸小屋を建てる

場所は北杜市須玉町大蔵。田園風景と点在する集落が広がります。先代より引き継いだ土地で代々米づくりや野菜づくりをしている家が多い地域。

花輪さんも退職後、広い土地でエゴマ栽培を中心に農業をしています。

—— 本日はよろしくお願いいたします。取材を引き受けていただき、ありがとうございます。

花輪さん:自分と同じようにDIYやってる人がこれを見てくれて、情報交換ができればいいなと思っています。

ということで、この記事を読んで、自分もガレージを建てたい、DIYや刻みのことを情報交換したい方は、花輪さんの連絡先をお伝えしますので、お気軽にご連絡ください。

お電話(樋口製材:090-1882-3542)またはメールフォームまで

まずトラクター小屋をDIY

トラクター置き場所がなかったので、今年、トラクター収納庫と軒を作ったそうです。

DIYしたトラクター庫(向かって右側半分)

—— このトラクター小屋はどれくらいの期間で完成しましたか?

花輪さん:これだけやってたわけではないけど、4ヶ月くらいです。

入り口の吊り戸にこだわったそうです。アドバイスしてくれていた建具屋さんに、『5枚の折戸はプロでもやらない。普通は2枚。失敗するからやめた方がいい』と言われたが悔しいからやってみた、とのこと。

戸は折りたたみ式の吊り戸。開閉が楽で『勝手がいい』
トラクター小屋の内部。今は次のガレージ用の木材が置かれている

—— とても立派なガレージですね。職業的にそういう経験や技術をお持ちだったのですか?

花輪さん:経験はまったくないです。こういう大きいの作るのはこれがはじめてです。

サイズの違うノミ

材の接続は『全部ホゾ』

—— 材の接続はどのようにされましたか?

花輪さん:全部ホゾです。今は金物とかボルトで留めるのが一般的だけど、いろいろ教えてくれてる大工さんが、せっかくじゃホゾでやればいいじゃんと言ってくれて。それで、全部ホゾで組みました。でも結局素人だから、経年の緩みとかが怖くて、緩まないように金物で補強しました。

—— それはすごいと思います。材の端に一つのホゾを作るだけでも大変ですから。あ、こちらは蟻ですね!

蟻(あり)継ぎの練習。

花輪さん:これは練習したやつなんですよ。こっちが本番(下)。普通は金物で止めるんですよね、それで十分なんです。でも、それじゃあ、つまらないなと思って。蟻をやってみたんです。初めてやった。

本番。蟻(あり)継ぎ(受け側)
蟻(あり)継ぎのホゾ(オス側)

—— すごいですね。胴付きほぞより蟻の方が大変そうですね。

花輪さん:家を建ててくれた大工さんがね、いまでもうちに来てくれるですよ。それでいろいろ教えてもらって助かってます。

次に、陶芸小屋を建てる予定

ヒノキ材にホゾを一通り入れた段階

—— ホゾは専用の機械で刻んだんですか?

花輪さん:機械はないですよ、すべて手です。ドリル使って、あとはノミで整える。ほんとは角ノミがあれば楽だったけど、なかったので。

—— この数のホゾを刻むのはかなり大変だったと思うのですが・・・

花輪さん:大変ですよ。1個やるのに最初は1時間かかりました(笑)。今は15分〜20分くらい。ただ不安なのは、組み立てるときにぶかぶかだったり、きつかったりがきっと起こるな、と。

ヒノキにDIYで作った刻み

—— トラクター小屋のときもそのやり方は同じだったんですか?

花輪さん:そうですよ。「ぶかぶか」は金物で留めて、「入(はい)らない」のは大工さんが角をたたいたり削ったりして強引に入れました。割れることはなかった。今度の(陶芸小屋)はガレージの構造がクランクしてたりするので、ホゾの数が倍くらいになりますね。こういう設計図。

手書きの図面と茅ヶ岳

—— ざっとみるとホゾが100箇所以上ありそうですね。トラクター庫よりも、だいぶ多そうです。

花輪さん:そう、100くらいいくかも。まあ、退職して時間はあるから。

この小屋には陶芸用の釜(灯油)が置かれ趣味の空間となる。もともとこの場所は家とガレージの間であるため風が強く、『この建物が庭への風よけも兼ねる』とのこと。・・・てか、絵、うま・・

—— 絵がお上手ですね・・・

花輪さん:絵が昔から好きでずっと描いてるんですよ。

花輪さんが旅先で描いた絵。その場で見ながら、ないし写真を見ながら描くのではなく、思い出しながら描くそう。

—— 陶芸小屋の完成予定はいつですか?

花輪さん:秋ですね。今年中にできるかどうかです。これから農業がはじまるので、陶芸小屋を本格的に作り出すのはずっとあとになります。

花輪さんの作業場。工具が充実し、多様な材のストックもある

棚やテーブル、椅子などもDIY

—— ほかにも木工DIYでいろいろ作られてるようですね

花輪さん:棚やテーブル、椅子、ロフト、ステレオラックなどいろいろ作ってきましたよ。陶芸も好きでね。そういうことを自由にやりたかったんですよ、退職したら。

実際に花輪さんが作られた木工品を拝見しました。これは長椅子。

ソファーを作るための練習として作った椅子

下はDIYしたテーブル。自宅のリビングに置かれている。天板が厚く重厚感があるのは、これは古材であるため。もともと廃棄される予定だった作業台の天板を引き受け、磨き直してオイルを塗った。オイルはエゴマ油やオスモを使ったそう。

自作したテーブル。自宅のリビングで使っている。
ホゾと貫で組まれている

養蜂箱も設置。とても多趣味です。

設置したニホンミツバチ用の巣箱。知り合いが分蜂したものをもらったという。
ちょうどミツバチが出入りしていた

—— 今日はありがとうございました。陶芸小屋が完成したらまた写真を撮らせていただきたいのです。

花輪さん:いいですよ。今日は、作ったものをいろいろ見てもらってよかった。たまにはやってること見てもらって。自分のようにDIYやってる人が見てくれたらいいな。情報交換したいからね。

花輪さん、ありがとうございました!花輪さんと情報交換したい方はぜひご連絡ください

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