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Home / 製材・木材 / mud cafe〜山梨・白州ベルガの近くの古民家カフェ

2025/03/18

mud cafe〜山梨・白州ベルガの近くの古民家カフェ

山梨白州、ベルガの近くにある古民家カフェ「mud cafe(マッドカフェ)」。

去年2024年3月にオープンし、地場の食材を生かした料理と本格焙煎コーヒー、そしてお店のアットホームな雰囲気で県内外で人気が高まっています。

改築時に樋口製材の材を使っていただいたので、その仕上がりを見に伺いました。

迎えてくれた弓場ご夫妻とmud cafe玄関にて

mud cafe
〒408-0315 山梨県北杜市白州町白須2793
営業日:土日祝
営業時間:10:00~17:00
電話番号:080-3208-8573
※営業日・営業時間は変更する場合があります。最新の営業日はインスタや電話で事前に確認できます

白州と言えば、甲斐駒ヶ岳の大迫力の景色が人気の観光地。サントリーの「南アルプスの天然水」や白州蒸溜所で作られるシングルモルトウイスキー「白州」など地の利を活かした有名商品も多く、天然水の一等地として知られています。

そんな白州に所在するmud cafe。オープンしてまだ1年経ちませんが(取材時は2025年2月)、お店の口コミが気になります。

「好きな作りの古民家カフェで落ち着く」
「鳥のさえずり、草木のなびく音、心地よい風と一緒に美味しいコーヒーが味わえる」
「シフォンケーキ、ここは本物。また行くし友達を連れてきたい」
「スイーツ、コーヒー全てに感動しました」
「旬の桃パフェにシフォンケーキも入っている。このお値段でこんなに大きいの!?」

などなど

魅力的なコメントばかりで、早くも人気のようですね。

車なら東側の入口から入って右手に回って裏の駐車場へ。広いスペースなので停めやすいです。

徒歩なら南側入口からのアプローチを通ってお店の玄関へ。

まずは製材品がどのように仕上がったか見せてもらいました。

上のカフェテーブルと下のカウンターテーブルはご主人が仕上げたものです。どちらも当社で挽いた地元杉材を使っています。

下は、ヒノキ天板を2枚接ぎ合わせて大きなテーブルにしたとのこと。こちらもきれいに仕上がっています。

とくに建築関係、木工関係の仕事をしているわけではないというご主人ですが、どれもしっかりとした作りでデザインにセンスが光ります。「プロが作ったみたいですね」と言うと「いやいや」とご主人ご謙遜。

ケヤキの大黒柱やクリの柱、マツの梁、土壁など古き良き部材は残しつつ、傷んでいたところを補修し、客間スペースを改築。随所に樋口製材の材が使われました。

古民家は現代の規格に合わず修繕も簡単ではないため放置されがち。ここ山梨でも、次の受け手がいなくて土に還らんとする古民家が多く見受けられます。

この古民家も20年以上空き家だったそうです。それがご夫妻という「次の手」に渡って生まれ変わったわけですが、このことを喜んでくれた周辺住民も多かったとか。

100年近く前から建っている古民家は地元の人にとって慣れ親しんだ心の風景。それが人の集い場所として新たに生まれ変わったとなれば喜びも格別でしょう。

もともと都内の医療メーカーで忙しく働いていたご夫妻。ゆくゆくは田舎で暮らしたいね、いつか移住できればいいね、と以前から話していたといいます。それが具体的に進み始めたきっかけはコロナでした。

奥様 「コロナが始まって、お店や人が多いところに行く機会が減って、二人でサイクリングしたり山登りで自然の方へ行くことが多くなりました。そうしたら気持ちが自然の方へ向いてきて、『あ、いけるかもな』って(笑)。まず『田舎に住むありき』で、じゃあそのために何しようかって話すようになって、カフェってなりましたね」

もともとされていたお仕事は専門性が高く、移住後もできるような内容ではなかったため、「まずは田舎でできる仕事を二人でスタバで考えた」(ご主人)とのこと。「スバタじゃないよ、星乃珈琲だよー」(奥様)。「え、スタバじゃなかった?(笑)」(ご主人)。

「田舎で一緒に働ければいいけど、難しければ別々でもいいかなって考えていました。カフェをやれれば一番いいけど、最悪別々に仕事してもいいかなって」(奥様)

ワクワクするようなお話ですね。

その星乃珈琲でお二人はこのMAKE A DECISION(TO DOリスト)を作り、プロ向け料理教室やコーヒーのトレーニング、カフェセミナーに通い始めます。新天地への足固めに駒を進めたのです。

ご主人「料理教室ではフレンチやエスニックも勉強しましたよ。今、どっちの料理も出してないですけど(笑)」

そんな折り、この古民家を北杜市の空き家バンクで見つけ、『夫の方が気に入って』二人で見学へ。実際に物件や土地を気に入り、駐車場などカフェの条件も整っていたので購入することを決めます。そして改築、OPENを経て、今に至ります。

インタビュー中のお二人の絶えない笑顔が印象的。

生活のスタイルを大きく変えるときは不確かさの中を進んでいかなればいけませんが、お二人はその過程も楽しんできたご様子。たどり着いた場所は静かな山間の小さな集落。南アルプスから流れる小川がせせらぎ、木々の間を抜ける風が柔らかな音を立てる。「鳥のさえずり、草木のなびく音、心地よい風と一緒に美味しいコーヒーが味わえる」場所でした。

珈琲豆はご主人が時間をかけて焙煎します。

伺ったときにいただいたシフォンケーキ。

地元白州横手の平飼いの有精卵の卵白を使って作るスポンジ生地はふわふわしているのに弾力があり、程よい甘みと卵のコクがしっかりと感じられて食べ応えがあります。マップの口コミからもシフォンケーキの人気がうかがえます。

シフォンケーキ以外にも季節限定の桃やイチゴのパフェ、白州でとれたお米を使ったおにぎりなど、地元食材を使った料理が人気。価格もリーズナブルで、地元や韮崎、小淵沢など近場の常連さんや遠方からのリピーターが多いとのこと。

ご主人「イチゴは須玉のフルーツ農園から仕入れていて、そこは完熟のイチゴを売っているので、早摘みではないので、甘いんですよ」

奥様 「おにぎりセット(おにぎり2個+副菜+卵焼き+豚汁)が一番売れてて。スイーツより売れてて」

聞くと教えてくれますが、看板やメニューで積極的にアピールしているわけではないので、何気なく訪れたお客さんの感動はひとしおのはず。どうやら、その感動の度合いがグーグルマップの口コミに現れていたようです。「全然アピールしないんですね」と言うと、奥様は笑っていました。

『田舎に住むありき』で白州に移住。それは土地を感じることであり四季を感じることだから、お二人が地元の食材に向き合ってレシピを作ることも自然な流れ。「なにか特別なことをしている」という感覚は希薄だったのでしょう。

ご主人「結構地元の常連さんが来てくれますが、価格設定があまり高くないのもあると思います。安すぎませんか?とは時々言われます。儲かってないわけではないですが、1回初見で来てもらうよりは、何回か来やすい価格帯を意識してます。あと、自分たちなりに考えているのは、お店によっては食べ終わったら早く帰らないといけないお店もあるじゃないですか・・・うちは店内も広いし、どちらかというと長居してくださいっていう。長く居てくれたらお茶出したりしますし笑。まあ、せっかく来てくれたからゆっくりしてほしいって気持ちでやってますね」

ご主人「たしかに最初こういうの(MAKE A DECISIONの紙を指さして)がなかったら何も進まなかったとは思いますが、あんまり今後も含めてプランって考えてないんですよね。ここに決めたのも行き当たりばったりのところもあったし、もともと北杜市に来たのもこの物件見に来たときが初めてですし、ここがカフェをするのに最適な場所かどうかすらも全く考えずに決めちゃったんで。あんまり自分たちできっちり決めてやってる感じではないんですよね。カフェですけどおにぎりセットを出したのも、お客さんのご意見を取り入れてだったし、これからもこうやったらもっと来てもらいやすいねってのがあればそれを取り入れていきたいですね。出会った人との会話を大切にして、これからこのお店の形ができていけばいいなと思っています」

終始、ニコニコとインタビューに応じてくれたmud cafeのご夫婦

白州ベルガの近くの古民家カフェ「mud cafe」は、地元の食材の良さを引き出す料理と本格焙煎コーヒーをリーズナブルな価格で提供してくれるお店。温かな雰囲気のご夫婦が迎えてくれて、長居したくなるようなアットホームな場所でした。

山梨、北杜市に来た折りには、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

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