樋口製材には「台車」という原木を切る機械が稼働していて、これが毎日原木を挽いてくれます。製材の要(かなめ)、心臓部とも言えます。
その台車に装着された刃、これを帯鋸(帯のこ)と呼びます。帯鋸は使っているうちに切れ味が落ちてしまうので、定期的に目立て(めたて。切れ味を復活させる作業)を行います。そうしないと原木をきれいに挽くことはできません。帯ノコの目立てを「帯ノコ研磨」と呼びます。
刃は使い捨てではなく、再利用です。一般的なノコギリの刃を思い浮かべるかもしれませんが、台車の刃は輪っかになっています(動画で見ることができます)。
製材所の帯ノコ(帯鋸)の刃(原木を挽く巨大ノコギリの刃)の研磨会社さんに動画インタビュー
今回、いつも樋口製材の帯ノコ研磨を行ってくれている県内の研磨の会社の方に、研磨の仕方や昨今の依頼状況についてインタビューしました。昔は帯ノコ研磨の件数は多かったようですが、今はだいぶ少なくなったそうです。
目立て依頼数から見えた製材業界の動向
「車に近づいてきて、これなんですか?ってときどき聞かれる。なかには、まだやってるですかって言う人もいる」など、なかなか聞くことができないお話もお聞きできました。動画で触れられる、目立ての依頼数の時代変化から、製材業界の今が見えてきました。