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Home / 製材・木材 / 八ヶ岳の別荘を購入し、地場の材で改築中のお客様

2025/05/09

八ヶ岳の別荘を購入し、地場の材で改築中のお客様

八ヶ岳南麓の別荘を購入され、現在改築中という高山 泉さん。せっかくなら地場の材料をと、樋口製材で挽いた材をお使いいただいています。お話を伺いたいと伝えたら快諾してもらえたので、現場を見に行きました。

購入されたのは、もともと別荘として使われていた築50年の平屋。建物はたしかに経年の古さが感じられましたが、リノベーションでオシャレに生まれ変わる予感がします。

というのも、高山さんは建築士。一級建築士の資格を持ち、横浜を拠点に企業の工場や商業施設の建設プロジェクト全体を管理するお仕事をされています(Takayama Project Management)。

仕事場は横浜ですが、いつか八ヶ岳に家族で過ごせるセカンドハウスを持ちたい、とその一歩を踏み出したそうです。

改築のことを気さくに話してくれる高山さん

ここ八ヶ岳の物件を決めたのは、もともと「このエリアがいいなと思っていた」から。八ヶ岳南麓は「前から好きで、家族でよく訪れていた場所。この家は林の中にあって夏が涼しい場所だから気に入っています」

どのように改築を進めていますか?

高山さん —— この別荘が建てられた当時は、基本的には「断熱はせず夏だけ使う」という考え方でした。ストーブは一応ありましたが、断熱されていないので冬は寒いです。改築では、断熱材を壁、天井に入れて、古くなっている箇所の木を差し替えて、耐震補強もして、全部やり直す格好です。現在は内壁の壁を剥がして、床下、土台をやり直しているところです。外壁は剥がすと大変なので、今の壁の上から板を張る予定です。唐松を張ります。家の形は変わりませんが、もうちょっと山小屋風になる予定です。

唐松など地場の県産材にこだわる理由は?

高山さん —— 建築業界も地産地消の流れになってきて、私もせっかくここでやるなら地場の材料を使いたいと思っていました。合板はなるべく使わないようにしたいですね。いろんな工務店さんに聞いたら「樋口さんがいるよ」と教えてもらって、地場の杉や唐松が手に入って。

地域によっては地場の材を手に入れようとしてもなかなか手に入らないとのことで、そんな中で樋口製材を選んでくれたことは光栄です。

「内壁も断熱をしてから、同じ材で仕上げる予定です。窓枠も、この材を建具屋さんに渡して作ります」 

外装も内装も木で仕上がるので、家の雰囲気が結構変わりそう。現代的な快適性を備えた隠れ家的なセカンドハウスに仕上がりそう。

「もともとの柱や梁は活かしたかった」ということで、柱や筋交いは補強して残しつつ、間取りを大きく変更したそうです。

具体的には、和室、洋室、廊下と分かれていたスペースは仕切りを取って、大きな空間に変更。柱はとれないので、そこを収納に変え、南側には大きな掃き出し窓を設置する予定。この掃き出し窓から四季折々の風景を楽しめる、というわけ。

庭木については、いくつか残して間引いたそうです。切るか切らないか悩みながら、夏場に日差しを遮ってくれそうなクリや広葉樹を残して、針葉樹をいくつか切りました。

およそ200坪の土地に、クリやクルミがほどよい間隔で野生っぽくまっすぐ育ち、その周囲を八ヶ岳らしい自生の唐松や杉が囲みます。そんな庭を、ゆったり望める大窓を構えた平屋。

ここにはゆったりとした時の流れが感じられます。

ストーブの場所も変わります。もともとストーブがあった場所はヒノキ材を使って蟻継(ありつぎ)で補強しました。

「引っ張りに対する強度を増すために蟻で継ぎました」(施工を請け負ったプランプランの山下さん談)。

今はプレカットが多いので、このような継ぎができる大工さんは少ないと聞きますが、山下さんは熟練の大工さん。必要に応じて刻みや継ぎを使います。

この写真の手前に映るのは、高山さんご自身が段ボールで作った間取りの模型。

手作り感がなんとも無骨でかっこいい。お相手のあるお仕事なら当然きっちり作られるのでしょうが、自分用なので、ポイントが押さえられていればいい、ということでしょうか。 紺屋の白袴とは少し違いますが、大変興味深く拝見しました。

プランプランの山下さんに依頼した経緯は?

高山さん —— 2年前にすでに材は買っていましたが、八ヶ岳周辺の大工さんは忙しいみたいですね。なかなかいい大工さんに巡り会えなかったんですが、八ヶ岳デイズという雑誌に山下さんのことが載っていて連絡させていただき、やり方に共感し、事務所もすごい素敵だったので、願いすることにしました。

神奈川でお仕事されながら、八ヶ岳に通って家の改修を進めるのは大変ではないですか?

高山さん —— 本当は自分で直接山下さんがやられているようなことをやりたかったんですけど、さすがに無理だとなって。それで山下さんに施工をお願いしました。

高山さんは一級建築士で、プロジェクトマネージャーとして企業工場や商業施設の建設で計画から発注、施工、竣工まで建設プロジェクト全体を管理するお仕事をされています(Takayama Project Management)。

「しょっちゅう(頻繁に)建てている会社さん、慣れている企業さんはいいのですが、『初めて大型施設を建てます』、『何十年ぶりの工場の新棟を建てます』というときに、適切な発注、設計などができるように私のような仕事があると思います。無駄を減らし、コスパを良くするというのがあります。あと、やはり、設計をだれに頼むかで全然違うものができるので、ちゃんと合った人を選ぶ・・・お医者さんも外科医、内科医といると思うんですけど、建築でもこの方は住宅が得意、この方は木造が得意、この方はコンクリートが得意とあって。この建設案件の設計はどの方がいいか、というところから考えて決めていきます。今はホテルをやっています」

それは一度お願いしたことのある建築会社や建築士さんに依頼するということですか?

高山さん —— それもありますし、こちらでいろいろ情報収集して、この方がいいかもと思って、会いに行って、相談するってこともあります。契約書にいく前に信頼関係を築いていって、依頼主さんとも会ってもらってプレゼンをしてもらったりして。やはり合う合わないがありますからね。

建築士の中にそのようなお仕事があることを初めて知りました。たしかに、工場等は売り上げが順当に上がっていって、2、30年ぶりに新棟を建てるというケースも多いでしょうから、そういう規模を建てることに必ずしも慣れているとは限りませんね。前回依頼したところと同じところに依頼すればいいとうことでもないので、高山さんのようなお仕事が必要とされるんですね。

高山さん —— ある化粧品会社さんから継続的にお仕事をいただいているんですけど、その会社さんはお店の建築は慣れてるんですよ。今までいくつも建てられてきて、内装屋さんはここに頼んでって。でも、何十年ぶりに工場を建て替えますってときはどこに頼んでいいか分からないし、店舗のデザイナーの方に工場もお願いします、というわけにもいかないので。それで私の方で担当させていただいたことがあります。

高山さん —— でも基本的には自宅を建てるのとプロセスは一緒なんです。土地探して、ここにこれくらいの大きさの建物建てて、いくらくらいかかって、どれくらいの時間がかかってってやるじゃないですか。それは建物が大きくても小さくても一緒なので。土地は決まっている場合やもともと持ってる場合が多いですが、土地探しから始まることもあります。

そうすると、今回のこのリフォームは、普段向き合われる建築の規模とはだいぶ違いそうですね?

高山さん —— はい。人生で一番小さいですね(笑)。普段、何万平米、少なくとも何千平米なので。・・・でも、この間、数百平米のものもやりましたね。一棟を貸すサウナなども併設された宿泊施設でした。

規模が大きいので責任も大きそうですが、建設プロジェクトマネージャというお仕事において大切なことはなんですか?

高山さん —— やはり、いい人じゃないとなかなか難しいですね。ここもそうですが、人が差配する仕事内容ですので。

いろいろとお話くださり、ありがとうございました。(ここで高山さんの方から質問を受けました)

高山さん —— 樋口さんの木はどこで切ってる木かとか知りたかったんですが、それって分かりますか?どこから仕入れているかとか、森林組合から直接仕入れてるかとかなんですが。

(樋口製材WEB担当)「はい。分かりますよ。直接です。南部町森林組合(山梨県南巨摩郡南部町南部8013−1)と山梨県森林組合連合会(山梨県甲府市)の原木市場から仕入れています。南アルプスの方、富士山の方、御坂山地の方、秩父の方、南部・身延の方の木が入ってきます」

高山さん —— そうなんですね。どこで切ってるんだろうってちょっと興味があって。山とか見に行ったりされてます?

(樋口製材WEB担当)「そうなんですよ。行ったことはないですが、行きたくて!以前、樋口社長に南アルプスで林業をされている方を紹介してもらったことがあります。木を切り出すところを撮り行きたいとお願いしたんですが、『勘弁してくんねえ』と断られました。木材伐採は危険な仕事とよく言われますし、向こうとしてもやはり簡単にいいよとは言えないと思うんですよね、でも、いつか取材いきたいですね」

高山さん —— そうなんですね。施主さん、建て主さんでも、そういうところ見たい人多いと思いますから、そういう機会があればぜひ私にも声をかけてほしいですね

高山さん、お話お聞かせいただき、ありがとうございました。

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