山梨で建材、木材なら樋口製材

新築の製材(梁、柱、野地板など)、木材、材木、ベニア板、建材、土木用資材(杭、バリ棒、貫など)、国産無垢材、山梨県産材・地域材を挽く樋口製材(韮崎市)|地元で育った材を挽き、製材し、木材に。在来構法を応援します。県内、近県(東京、静岡、長野など)配達可能。檜(ひのき・桧・ヒノキ)、杉(すぎ、スギ)、唐松(カラマツ)、欅(けやき、ケヤキ)、栗(クリ)など、それぞれの曲がりや反りを見きわめて挽きます。乾燥材、グリーン材可能。製材所の仕事、山で育った杉や桧がどのように挽かれるかも動画・記事で解説。

  • 製材品の価格
  • 動画
  • お客様の声
  • 会社概要
  • ご注文・お問い合わせ
Home / 製材・木材 / 陶芸小屋をDIYされたお客様を訪問取材(北杜市)

2021/11/17

陶芸小屋をDIYされたお客様を訪問取材(北杜市)

秋の空は春の空に似ていて、山肌より上を眺める分には、5月のときとあまり違いを感じません。

しかし地面に目をやれば、同じ茶色味を帯びた地面でも春とは違う風景が広がります。稲刈りの終わった水田、実ったエゴマなど。『実りは地面でもたらされる』、当たり前のことだけど、そんなフレーズが浮かびます。

北杜市でトラクター庫を建て終わり、次にそれよりも一回り大きい陶芸小屋を建て始めた花輪さん(前回記事⇒『DIYでトラクター小屋を建て、これから陶芸小屋を建てる』)。その陶芸小屋をほぼ建て終わったとの連絡をいただき、再訪。その様子をお伝えします。

再訪は10月で秋。前回伺ったのは5月で春。

エゴマを収穫する花輪さん

DIYで建てた陶芸小屋

こちらがDIYで建てた陶芸用の小屋。吊り戸はまだ製作中ですが、それ以外の部分は完成。塗装も完了。母屋(写真左)と同じオイルで塗ったため、統一感があり、ひと続きの建物のようです。

DIYした陶芸小屋

吊り戸を設置後、釜を置く予定とのこと。釜は灯油燃料。

作成中の吊り戸

二本の梁を蟻継ぎの柱がつないで強度を増します。

筋交いを交互の向きに入れて耐震補強。

筋交いで強度を強める
屋根は波板
小屋を反対側から見たところ。こちらにも吊り戸がつく予定とのこと

陶芸小屋の北側には収穫期を迎えたエゴマ畑が広がります。エゴマは地元メーカーに卸しているそうです。

収穫期を迎えたエゴマ畑
実をつけたエゴマ
ビニールシートの上でエゴマの種を落とす
収穫されたエゴマの種

陶芸小屋を作り終えて「大きいのは当分もういいや」と花輪さん。そう言いつつも、もう次の大物に取りかかっていました。それはソファー。

次はソファーをDIY。材質はすべてツガ

素材はツガ(栂)。昔、譲り受けたものという。国産のツガといえば、亜高山帯に生息する硬い木で、伐採量はごくわずか。樋口製材でも多くは見かけません。生長が遅いため、杉、ヒノキのように植林されることはなく、そのため自然林で生えているものがまれに流通する程度。その強度や詰んだ木目から、ヒノキよりも評価の高い銘木とされます。これが国産のツガなのか米栂(ベイツガ)なのかまでは分かりませんでしたが、手にしたところ軽くて強度のある木材であると感じました。

ホゾで組まれた骨組みは、いくら見ていても飽きません。なぜか。ホゾの部分から、時を超えて、作り手のまごころが染み出してくるから?湧き水に人が惹きつけられるように、ホゾという『まごころ湧水地』に私は惹きつけられたのでしょうか笑

ホゾで組む
ソファーの脚
ソファーのマット部分
ソファーのマット部分

 ガレージの入り口にはさりげなく収納棚が設置されていますが、これがすごい。よく考えられています。シンプルな構造なのでモノが取り出しやすいし、並び順も変えやすい。だから、ほうきやスコップ、くわなどの道具を大きさや種類ごとに整理しやすい。アイディアは人の動きや時間を変えるってほんとだ。

以上、北杜市で陶芸小屋をDIYされた花輪さんのご紹介でした。釜が設置されてからまた伺ってみようと思います。

と思っていたら、またお電話いただき『戸の設置が終わった』とのこと。それを見たくて、早速次の日の朝に花輪さん宅に伺いました。

収穫を終えたエゴマ畑
収穫を終えたエゴマ畑

エゴマ畑は収穫を終えて、きれいになっていました。

花輪さんがまず見せてくれたのは、試作の小さな戸。母屋を工務店に建ててもらったときに、建具屋さんが作ってくれた室内の戸を観察してその構造を『こういうホゾで、組み合わせてあるんだろう・・・』と予想して自分で試作した戸でした。その縁部分を外して、その仕組みを教えてくれました。『よくできてるよなあー』と花輪さん。

試作した小さな戸でホゾの入り方を説明してくれる花輪さん
母屋にてプロに作ってもらった戸から構造を予想して、試作した戸の縁部分
釘は使わずホゾだけで戸が完成する(しかし本番の戸はビス留めもした)

その試作がうまくいったため、本番でもそのやり方を採用。それでできた戸がこちら。塗装も終えて、きれいに仕上げている。

完成した吊り戸の外観
完成した戸
塗装が同じため、母屋とひとつづきにも見える陶芸小屋
細かいところまできれいに仕上げている

とても精緻に仕上がっている陶芸小屋。ですが、花輪さんは会話で、「ここがうまくいかなかった」「あそこが○○だからダメだった」と反省点を挙げることが多かった印象を受けます。当初からそうでした。

仕事にしろ趣味にしろ、追求する以上、満足はないということでしょうか。「満足すること」は「慣れること」で、「慣れること」は「止まること」なら、花輪さんが反省点ばかり挙げたことも分かります。

でもお顔はいつも楽しそうでした(^^)

花輪さん、楽しいお話をいろいろ教えていただき、ありがとうございました!

この記事を読んで、花輪さんとDIYのことなどを情報交換したい方は、お電話(樋口製材:090-1882-3542)またはメールフォームでお気軽にご連絡ください。花輪さんをご紹介します。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

シェアする
ツイートする
原木市場の原木目利き
お客様インタビュー
木の記事
今日のたかしさん
お電話 090-1882-3542
メールフォーム
サンプル送付サービス
樋口製材のインスタグラム

 

樋口製材について

  • 会社概要
  • お問い合わせ・ご注文
ショッピングサイト

製材のこと

  • 製材とは?
  • 原木の目利きについて
  • 建築用語について
  • 製材品一覧
  • 地元大工さんや工務店さんに家を建ててもらうということ
  • 製材の動画
  • 製材の記事
  • インスタグラム

 

製材品

  • 梁・芯サリ(赤松など)
  • 柱
  • 野地板
  • 板材
  • くい
  • バリ棒
  • 本ぬき・半ぬき
  • タンギ
  • 薪・燃し木

取り扱い樹種

  • 檜(ひのき)
  • 杉(すぎ)
  • 栂(つが)
  • 赤松(あかまつ)
  • 銀杏(いちょう)
  • 栗(くり)
  • 唐松(からまつ)

 

 
山梨県産材と国産材にこだわった製材所―株式会社樋口製材

製材・建築・DIYの新着記事


2023/03/17
NEW! 県産材を使うと住宅ローンの金利が安くなる場合がある

2023/02/25
NEW! 木の含水量の季節変化

2023/02/10
土木工事現場の木材用語

2023/01/07
自宅用サウナをDIY

2022/12/18
年末年始休業のお知らせ

2022/11/26
薪ストーブの販売(山梨県)〜鉄工所が作る力強いストーブ

2022/09/08
横須賀のウッドデッキ材を買われたお客様から完成写真をいただきました

記事一覧を見る
Designed by hinokibunko

Copyright © 2023 樋口製材